歯の健康は年齢に関係なく、いかに歯を
清潔に保つかにかかっています。

例えば、虫歯は歯の溝・歯と歯の間のような
歯ブラシが届きにくい場所から起こります。


また歯周病の原因も歯についた細菌が原因です。


特に歯周病の原因菌は細胞壁（細胞の外側
の膜）自体が毒なので、細菌が生きていて
も死んでいても歯の周りの骨を溶かす原因
になってしまいます。



歯石は軽石のようなスポンジのような構造を
していますので、気泡の中に細菌が住み着き
通常の歯ブラシでは掃除をする事ができません。




一番有効な予防方法は物理的に歯石を取り除
く事です。


歯石を除去するには『スケーラー』と呼ばれる
器具を使います。


通常、歯石が最もつきやすい場所は、下の顎の
前歯ですので、トレーニングを受けていない一般
の方でも取り除く事が可能です。



方法は、『スケーラー』と『懐中電灯』をもって
洗面台の前に行き、下の前歯の裏側を照らしなが
らスケーラーで歯をこすります。


この時最も効率が良い動かし方は、歯石を根元から
はがす様に「引っ張るように」動かす事です。


これはスケーラー特有の特徴で、スケーラーの刃は
引っ張る動作で機能するように作られているか
らです。

またもう一つ気をつけなくてはいけないのが、
スケーラーを持った方の中指や薬指を必ずどこか
の歯に置き、固定させなくてはならない事です。


詳しくは自宅での歯石除去は『両頭スケーラー』でできます。を
参考にするとわかりやすいと思います。


上の図のように中指が掃除したい歯の２個右の
歯に固定されていると安定します。


もしも、これをしないと不意にスケーラーを
動かした時に力余って唇や歯ぐきを傷つけて
しまう恐れがあります。



鏡ごしでは動きが反対になってしまい、やりにくい
という方は『合わせ鏡』を使いましょう。


合わせ鏡は２回映像が裏返るので、鏡に映った像は
自分の動きと同じ動きをします。



最初は少し慣れが必要ですが、一番歯石がつき
やすい下の前歯を自分で掃除できるようになる事で
歯周病はもちろん、虫歯や口臭に発生を抑える事が
できます。

歯科医師や歯科衛生士が歯肉縁上の歯石取り・ヤニ取りに使用するためのスケーラーです。両方に...

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